息の流れをよくする練習は、これからも続いていきます。2013年10月20日
10月18日(金)。
いつものように音階練習からスタートしていきます。
この日は実音Aから始まる長調の音階でいろんなことをします。
(せせらぎでは「 “ A ” の音階で」などという言い方をしますが、
学校の音楽の授業風に言えば “ イ長調 ” の音階です)
フルートなど、C管の楽器にとっては、ラから始まり、♯が3つ。
F管のホルンとイングリッシュホルンにとっては、ミから始まり、♯が4つ。
トランペットやクラリネットなど、
吹奏楽で圧倒的多数派を占めるB♭管にとっては、
シから始まり、♯が5つ。
E♭クラリネット、アルト・サックス等のE♭管にとっては、
ファ♯から始まり、♯が6つ。
あるいは、
ソ♭から始まり、♭が6つ。
このように、Aの音階というのはとても厄介なのです。
が、管弦楽のチューニングで用いられるのは、この「A」の音。
なんででしょう?
非常に合わせにくい音階ですが、
かといって無視する訳にもいきません。
楽曲中にはありとあらゆる音階が登場するのですから。
ホルンのMくんの息の流れに乱れがあるなと思ったので、
注意するように指摘。
このときに顕著だったのがMくんの音だったのですが、
息の乱れは誰にでもあること。
この注意が他の皆さんにも伝わったのだと思います、
スムーズないい息の流れている音になりました。
ユニゾンでの音階練習から、
和音に分かれつつの音階練習に移行してから、
特に良くなりました。
きっと、ユニゾンの時よりも「よく聴く」注意力を必要とするからだと思います。
終止形(カデンツ)を用いての
クレッシェンド & デクレッシェンドの練習。
もう1年以上取り組んできたでしょうか。
数年前から、
音量の変化をつける際に、
音の高さ(ピッチ)まで動いてしまう、
特に音を小さくしていく時の動きが大きいと思っていました。
これは矯正しなくちゃ、と思って始めたのでした。
この日は難しい「Aの音階」を用いているにもかかわらず、
とてもうまくいっていると思いました。
着実に効果は上ってきているようです。
ただし、気をつけなければならないのは、
これは基本練習の時間から参加できていたメンバーでの音だった、
ということです。
全員集合が難しい宿命のもとでやっていかねばならない私たちにとり、
地味で地道な練習は永遠に続く課題なのです。