気負い2013年8月26日

前回、「心技体」に触れました。
そこで「技術」と「体力」のことについて書いたのですが、
「心」について書かなかったので、
今回は「心」、
というか「気持の持ち方」について、
思うところを書いてみたい、と。

またまた自分の中学生時代の話。
「音楽の表現に大切なのは “ 精神 ” だ!」
と思っていました。
もちろん今でも大切だと思っていますが、
中学の頃は精神「さえ」良ければそれで良し、
だったのです。

高校に進学し、
今は亡き恩師に、
「その精神を伝えるために、演奏の “ 基本技術 ” を磨く」よう、
徹底的に指導を受けたのです。
つまり、いくら表現をしたいと思っても、
「音そのもの」が出ていなければ、
何の意味もないのだと。

当時は「こんな表現がしたい!」と気負うばかり。
しかし、表現のための「技術」が伴っておらず、
体は力みまくっていました。

中学でやってきたことを一旦捨て去り、
高校の1年から2年の前半くらいまでは、
ひたすらに力みをとり、
基本技術を身につける日々でした。

岡田監督は「技心体」の順番が大切だと書いておられましたが、
高校の恩師の教えは「心技体」の順番にこだわるものではなく、
そのバランスを大切にすることでした。

※※※

やっぱり今でも心も体も力んでしまうことが多いので、
もっとしなやかに生きることができないものかと悩んでしまいます。
ホントに難しいです。

プレイヤーの皆さんは「心技体」のバランス、
うまくとれておられるでしょうか。