劇団残夢の自主製作映画を観る2013年8月13日

職場の元後輩が所属する「劇団残夢(のこんのゆめ)」。

春と秋の年2回、定期的に酒蔵公演を行ってこられましたが、
酒蔵の事情により、もう同じ酒蔵では公演できなくなってしまいました。
とてもいい雰囲気の酒蔵だったし、
その雰囲気に不思議とマッチしたお芝居を作り上げていらっしゃったし…
残念です。

今年の春公演では、
増えてきたお客さんに対応するため、
これまでは1回公演しかしていらっしゃらなかったのを、
水曜日と土曜日の2回公演されました。
キャスティングも変わるということで2回とも観に行ったのですが、
いやはや、あれが最後の公演だったとは…
とにもかくにも観に行くことができてよかったです。

秋の公演がなくなってしまったからなのか、
それとも、もともと予定していらっしゃったのか、
その辺りの事情は存じ上げないのですが、
8月に自主製作映画『紫陽花日和(あじさいびより)』を、
神戸アートヴィレッジセンターで公開されました。

CG満載のハリウッド大作ではありません。
市井の人々の日常を淡々と追いかけ、
心を表現していく人間ドラマです。
録音・整音にやや難ありでしたが、
自主製作映画でここまで描けるのかと感嘆いたしました。

これまで公演を続けさせてくれた酒蔵への感謝の気持ちにあふれた、
素敵な映画でした。

※※※

思えば、せせらぎの活動も「手作り」なのです。
約30年前から比べれば楽員数も増え、
少し助っ人を頼むだけで何とかなるようにはなりましたが、
それでも地道な活動であることには変わりありません。
忘れちゃいけない大切な何かを、
映画の中に見せてもらったように思いました。