デーヴィッド・ベッドフォードを聴く~その2~2013年8月2日
先日、
デーヴィッド・ベッドフォードの吹奏楽曲を2曲だけ知っていると書きました。
『波濤にかかる虹』についてだけ言及し、
もう1曲については触れずに終わってしまいました。
デーヴィッド・ベッドフォードの吹奏楽曲で私が知っているもう一つの曲、
それは『カノンとカデンツァ』という曲です。
マエストロ・フレデリック・フェネル指揮、
東京佼成ウィンドオーケストラのCD、
『コンテンポラリー選集 “ ラウデ ”』
に収録されています。
佼成ウィンドの東京芸術劇場での演奏会で初めて聴いたのですが、
1列目の下手側(客席から見て左側)、つまり指揮者のすぐ左に、
コントラバス・クラリネットを配置し、
その隣にバス・クラリネット、
その隣にアルト・クラリネット、
その隣にB♭クラリネット(1本だけ)、
その隣にE♭クラリネット、
という実に珍しい並び方が印象的でした。
“ カノン ”という様式は、
同じ音型を繰り返していきます。
『パッヘルベルのカノン』を思い出していただけば分かりやすいかと。
『カノンとカデンツァ』も同じ旋律が楽器を変えてやたら繰り返されてゆくのですが、
不思議なことに、全然飽きが来ないのです。
もちろん私の個人的な感想ですが。
できれば朝イチで、
その時間がなくても一日のうちのどこかで聴きたくなる、
そんな曲を紹介しました。