今年の一本2024年12月12日
2024年も押し詰まってまいりましたので、
今年の一本を選んでみたいと思います。
半券ノートに貼った191枚の半券から、
まずは私なりに絞りに絞って以下12作品をノミネート。
『PERFECT DAYS』
『カラオケ行こ!』
『あまろっく』
『青春18×2 君へと続く道』
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
『あんのこと』
『ふたごのユーとミー』
『かくしごと』
『ルックバック』
『ぼくのお日さま』
『侍タイムスリッパー』
『ロボット・ドリームズ』
どれもこれも素晴らしい作品ですが、
一本をどうしても選ぶのならば、
『ぼくのお日さま』にします。
観ていて「ああ、いいなぁ」と声が漏れそうになるくらい、
素敵な映画でした。
苦い思いに包まれる場面もあるのですが、
総じて多幸感に浸ることができました。
リピートすること4回。
フィギュアスケートのコーチ役の池松壮亮さんと、
主演の子役たちが登場する上映前のマナー啓発ムービーがあります。
映画の宣伝も兼ねたものです。
テアトル系の劇場や、
アップリンクで流れていたと思います。
『ぼくのお日さま』本編前ばかりではなく、
他のいろんな映画の前によく流れていました。
これ観たさに、
「映画を観るならアップリンク京都!」
と絞った時期もありました。
このショートムービーだけでも幸せを感じました。
出演者の醸し出す雰囲気がとても良かったのです。
それにしても、
池松壮亮さんは凄い俳優さんですな。
スケート初心者だったそうです。
どう見ても現役から退いて少し力みの抜けたコーチにしか見えませんでした。
『シン・仮面ライダー』ではスーツアクターとしても大活躍だったし、
観ていないけれども『べいびーわるきゅーれ』でも凄いアクションだったと聞きます。
十数年前には『ダイブ』で高飛び込みの選手を演じているし、
塚本晋也監督の時代劇(名前がスッと出てこない…)ではキレッキレの殺陣も見せてくれました。
※※※
惜しくも私のベストワンは逃しましたが、
他の作品にもちょこっとコメントを。
まず『カラオケ行こ!』について。
実はタイトルが軽快すぎるからか、
とても気楽に映画館に入ったのですが、
ぶちのめされて出てきました。
こんなに心揺さぶられるバディームービーとは思ってもみませんでした。
『あまろっく』は、
私の勤め先がちょいと絡んでいる映画でして、
知ってる人の名前が沢山クレジットされていて、
「こいつら、羨ましいな」と心から思いました。
山田洋次監督が松竹大船撮影所で撮ったと言われたら、
疑いもせず信じてしまうのではないかと思う、
そんな素晴らしい作品です。
(ちなみに大船撮影所は今はもうありません)
『かくしごと』は、
確かTOHOシネマズ二条でかかっていたと思いますが、
何だかんだで見逃し、
近所の出町座にやってきた際に観ました。
心臓を撃ち抜かれた気分。
ラストの杏さんのクローズアップがすべてを物語ります。
今でも人気が続いている『侍タイムスリッパー』。
私も3回観ました。
おそらくあと何回かは観に行くのではないかな。
泣いたり笑ったり、
大変なことになります。
ハンカチでは足りないかも知れません。