テンポが落ちたことで2024年12月16日
演奏のテンポではありません。
歩く速度のことです。
坐骨神経痛による足の痛み・痺れで一週間ほど家から一歩も出ませんでしたが、
悶絶級の痛みでなくなってからは、
少しずつ歩き始めました。
痛いからと言ってジッとして居続けると、
動けなくなってしまいそうなので。
合奏に復帰した先々週は立って指揮できませんでしたが、
先週は立ちました。
『サバトの夜の夢』で椅子に座ったのは、
音符が小さ過ぎるからです。
自宅で譜読みする際は、
老眼鏡をかけて、
さらにルーペで覗くくらいの細かさです。
歩きに話を戻しますと、
まだまだ超高速散歩という訳にはいきません。
本調子なら時速5.5~6㎞くらい出ますが、
今はせいぜい時速3~4㎞くらいでしょう。
けれども、
そのおかげで今まで目に留まらなかったものが見えているように思います。
時速6㎞で歩いていると、
歩くこと自体を楽しみすぎて、
信号で立ち止まることさえもどかしく感じることがあります。
「少し」「止まる」と書いて「歩く」筈なのに。。。
ゆっくり歩いていると、
ふと立ち止まってみたくなるものです。
昨日、
仙洞御所の横のせせらぎの小径を歩いていた時、
「そういえば前回か前々回の『光る君へ』のラストで、
藤原道長の建立した法成寺跡の石碑を紹介してたな」
というのを思い出しました。
近所の者にとったら一目瞭然の、
京都府立鴨沂高校の塀のところでした。
せせらぎの小径も、
思えば藤原家の土御門殿の真ん中です。
超高速散歩だと、
歩きながら行き過ぎてしまって、
「また今度でいいや」と思ってしまう立ち寄りも、
ゆっくり歩きだからこそ「今立ち寄ろう」となります。
法成寺跡の石碑を見、
せせらぎの小径に戻ってみると、
真紅に染まった紅葉が目に飛び込んできました。
陽の光に輝きすぎているせいか、
私の写真技術が拙いせいか、
随分白飛びしてしまっていますが、
肉眼で観た際は、
もっと濃い赤に見えました。
おそらく「ドウダンツツジ」だと思います。
ただし、
樹高が私の背丈を超えています。
ドウダンツツジというと、
腰の高さくらいの低木しか私は見たことがないので、
本当にドウダンツツジなのかどうか自信がありません。
葉の形からしてドウダンツツジだと思うのですが。。。