チェリビダッケ2024年7月27日

『美空ひばりメドレー』は、
数年前のせせらぎコンサートでも演奏したし、
依頼演奏でも演奏しました。
あらゆる年代に受け入れてもらえるレパートリーです。

メドレーなのでいろんな曲が入れ代わり立ち代わり登場します。
テンポも当然、いろいろです。

以前の演奏では、
テンポの変化にはもちろん気を付けたのですが、
各曲指定のテンポにはあまり気を払わなかった記憶があります。
私のスコアには、
92指定のところをわざわざ76に書き直したところもあります。

全体を通して、
ゆっくりめの演奏を目指したようです。

先日のせせらぎコンサートでも、
スコア指定のテンポに厳密に近づけようとはしませんでした。
『ウィークエンド・イン・ニューヨーク』などは顕著だったと思います。
特にハイ・テンポにはこだわりませんでした。

それで、ふと思い出したのが、
指揮者のチェリビダッケさんです。
私がまだ小学生の頃、
N響を振りにしばしば来日された師の演奏を、
テレビやラジオでよく聴きました。

チェリビダッケさんのテンポ設定は、
いつもゆっくりなのです。
その瞬間その瞬間で鳴る音そのものを楽しんでおられた感が強いです。

三つ子の魂百までではありませんが、
私はやはり師の影響を受けた側面が小さくないと感じます。

けれども、
今回の『美空ひばりメドレー』への取り組みでは、
テンポ感も重視したいと考えています。

一歩先へ。