音楽を聴くだけなら気楽でいいですが、
演奏するとなると、
楽器のトレーニングは必須です。
仕事を抱えつつの楽器の練習は、
時間の確保、
練習場所の工夫等、
難しい問題と向き合わねばなりません。
今回、
『私のお気に入り』のソロの難所をクリアすべく、
たった2小節(実質的には1小節)のフレーズを、
何度も何度も繰り返しお稽古している方がおられました。
練習時間がたっぷりある高校生でも、
限られた時間で何とかしなければならない社会人でも、
難所をクリアすべく取り組む方法として、
当該数小節を覚えてしまって、
楽器を組み立てたら兎にも角にもそのフレーズを練習する。
練習の工夫として合奏中に私が伝えた方法の一つですが、
それをひたむきに実践されました。
素晴らしい取り組みだったなと思います。
同じ事ばかり練習したら他のことができなくなる。
そういう心配をされる向きもあろうかと思います。
その心配、
分からなくもないですが、
やっぱり素晴らしい取り組みだと思います。
音楽に、
そして楽器に、
その人の魂が塗り込められると思うからです。
7月11日(金)は、
ピッコロ、フルート × 3
オーボエ × 1
B♭クラリネット × 8
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 1
テナー・サックス × 1
トランペット × 4
ホルン × 4
トロンボーン × 3
ユーフォニアム × 2
テューバ × 1
パーカッション × 3
そして私の計33人で合奏しました。
せせらぎコンサートを終えたばかりですが、
次の本番予定が入っていますので、
その練習をスタートしました。
せせらぎコンサートで演奏したのが3曲と、
新譜が1曲。
経験済みの楽曲もパートの入れ替えがあるなど、
初めての楽譜を目にするプレイヤーさんもおられることと存じます。
そう考えるとフレッシュなスタートだったかと思います。
ところで、
練習中に雨が降りました。
涼しくなる雨か、
湿度を高くするだけの雨か、
果たして…
後者でした。
残念。
2019年6月、
高知に出張しました。
岡山から特急「南風」で向かったのですが、
大雨のため阿波池田で運休になってしまいました。
振替輸送で高知には辿り着きましたが、
翌朝が大変!
『よさこい節』のための鳴子を買いに出掛けたのですが、
かつて経験したことのない蒸し暑さでした。
7月11日の練習後に感じた蒸し暑さは、
あれ以来のものでした。
奏者にとって、
自分の音が聴こえているか、聴こえていないか、は、
重大関心事だと思います。
自分自身、
ホルン吹きだった頃は同じでしたから、
その気持ちはよく分かります。
どんなホールでも、
指揮台の場所が一番いい音が聴こえる場所だと言われます。
ホールほどではないにしても、
各会場の創造活動室でもいい音で聴かせてもらっています。
もちろん毎週金曜日のスタジオでも。
という経験を長年積んでくると、
各奏者のお気持ちが分からなくなってきていて、
「私の音は聴こえているか?」と問われたとき、
なんでそんなに気にするんだろうと思います。
いかんいかん、
ホルン吹き時代の気持ちを思い出して、
「大丈夫、聴こえてます」
と応えることが多いです。
これで終わればいいのですが、
「ホントに?ちゃんと聴こえてる?」
と聞かれると、
音楽づくりの上での難題だなと感じます。
奏者心理としては、
「ハッキリ」しているかどうかが気になるところだと思います。
しかし、私にとっての「ちゃんと聴こえている」は、
「大きな音でハッキリ聴こえている」場合もあれば、
「埋没してしまっているようで、ちゃんと隠し味が効いている」ような聴こえ方の場合も。
何もかもハッキリすればいいというものでもなく、
かと言って奏者としてはハッキリ聴こえさせたい。
永遠のテーマなんやろなと思います。
0.22025年7月10日
演奏会翌朝の体重は、
0.2キロ減でした。
1キロは落ちたやろ、
と思っていたのですが、
意外と小幅。
やはり打ち上げでしっかり食べたから?
三浦しをんさん原作の『舟を編む』。
未だ原作を読んだことはありません。
数年前に映画版をジンワリ観ました。
現在、NHKでドラマ版が放送されていて、
やはりジンワリ観ています。
(昨年、BSで放送されたものの地上波初放送だと聞いています)
映画とドラマとでは視点を変えた作りです。
それでも、
心に響いてくるものは変わらないと思っています。
仕事にきちんと向き合うことの大切さを教えてくれます。
原作を読みたいと思います。
『幻想交響曲』第5楽章“サバトの夜の夢”を演奏するにあたり、
CDを約10枚買い漁りました。
それまでに持っていたのも合わせると15種類くらいの演奏を集めました。
そして聴きまくりました。
と書くと物凄く研究したみたいですが、
スコアを広げながら、
姿勢を正してCDデッキの前に座っていた訳ではありません。
筋トレしながら、
ストレッチしながら、
他の用事をしながら、
なんとな~く聴いたのが実情です。
常々書いていますように、
既存の演奏に縛られたくないのです。
参考にはさせていただきますが、
聴きすぎたがために寄ってしまったというのは避けたいのです。
そしてある時点から、
『幻想交響曲』のCDを聴くのを全くやめました。
買ったCDのうち2枚は封を切ってもいなかったのですが、
聴きませんでした。
それは『幻想交響曲』に限らず、
演奏会の演目の音源を聴かなくしました。
もちろん、
演目以外のCDはしょっちゅう聴いています。
八神純子さんのベストアルバムは未だにヘビロテ中ですし、
真夏の昼寝のBGM(子守歌)言えば、
ジャズ・ベースのアヴィシャイ・コーエンの『SEVEN SEAS』だし。
ようやくせせらぎコンサートが終わったので、
未開封の『幻想交響曲』2枚のうちの一つを開けました。
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、
NHK交響楽団の演奏。
1964年4月2日、
東京文化会館でのライヴで、
モノーラル録音です。
61年前のものですが、
ライヴだけあってグルーヴ感が凄く、
素晴らしい演奏でした。
ただし、
演奏会前に聴かなくてよかったとも思いました。
こんなに力のある演奏には、
間違いなく引っ張られてしまいますから。
軸足2025年7月8日
「足の開き具合は肩幅くらい」
「気を付け」「礼」「直れ」「休め」の、
「休め」のときの足の開き具合。
小学生の頃、
こう習ったように思います。
指揮するときの足の開き具合もやはり肩幅くらい。
昨年はもう少し広げていたと思います。
写真で見て「広げ過ぎじゃん」と思ったので、
今年は少し狭めました。
ちょっとしたことなのですが、
思いっきり振ったとき、
体が前後にふらつくことが増えました。
演奏会当日の朝。
いつものようにタクトの素振りをしていて、
「そや、ちょっとだけ前後にずらしてみよう」
と思い立ちました。
ゲネプロの最初から試してみるつもりでしたが、
『コラール』で忘れ、
『フライ・ハイ』で忘れ、
『ディズニー・メドレー・リターンズ』で思い出しました。
バッティングもピッチングも、
包丁を持つときも、
利き手側の軸足を後ろに引きます。
それに倣って、
左手に棒を持つ私は左足をほんの少し引きました。
ホントにちょっとのことなんですが、
体がブレずに済みました。
おそらく誰も気付いていない、
ちょびっとの工夫です。
7月6日(日)。
呉竹文化センターで「第37回せせらぎコンサート」を開催いたしました。
どうもありがとうございました。
いつものように参加メンバーから。
ピッコロ、フルート × 4
オーボエ × 1
バスーン × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 10
アルト・クラリネット × 1(B♭クラリネット持替)
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 2
トランペット、コルネット × 8
ホルン × 5
トロンボーン × 6
ユーフォニアム × 3(ストリング・ベース持替)
テューバ × 4
パーカッション × 3
そして私の計54人。
以上は合奏形態での編成で記載しています。
また、
あくまでも本番の舞台に上がったメンバーで記載しています。
言い訳めいた書き方をしておりますが、
これまで頑張ってきた楽員の一人が熱中症のため出演できなくなりました。
大変残念であるとともに、
具合はどうでしょうか?
本番に向けてはパート割を考え直さねばならなくなりましたが、
この日に至るまでひたすらスコアを読み、
暗譜振りできるようにしておいたことが功を奏しました。
速攻で対策が練り上がったからです。
私の対策はドライ過ぎる批判があるのも承知です。
「その音はなくしたらあかんやろ」と思われる音も、
平気でカットしてしまったので。
しかし、
コロナ禍の「せせらぎコンサート」でカットした音は、
その比ではありません。
あの時期に「無いものねだりをしたらあかん」ことを刷り込まれました。
ということを分かってゲネプロに臨んだ筈なのに、
「ああ、あの音がなかったな~」と物思いに耽りながら振っていたら、
『エル・カミーノ・レアル』の中間部、
7拍子であるべきところを8拍子にしてしまいました。
「あれ、タイミングがズレてるな」
と思ったのですが、
私が間違ったせいです。
何とか2~3小節間違えたあとは修正できたのですが、
ビックリさせてしまったと思います。
申し訳ありません。
さらに『エル・カミーノ・レアル』の終結部、
3拍子が2拍子に変わるのに、
3拍子のまま振ってしまい、
ホントに曲の最後なので胡麻化しました。
済みません。
どちらもシレっとやり過ごしました。
常々、
奏者の皆さんに、
「ミスしても知らん顔で次に進もう」と言っているので。
さらに『幻想交響曲』でも、
フーガ風の中間部でどの小節にいるのか分からなくなり、
内心かなり焦りました。
いずれも本番では修正できたので事無きを得ています。
それとは別に、
本番で、
1小節すっ飛ばしたように感じた箇所が『幻想交響曲』でありました。
私がすっ飛ばしたのを、
奏者の皆さんが「間違った私」に合わせてくれたのでは?
と思ったのですが、
録音を聴いたらセーフでした。
ちゃんと楽譜通りの進行でした。
いやはや、
危ないところでした。
指揮者目線だとこんな感じで綱渡りしていました。
プレイヤー目線だとまた違った綱渡りがあると思いますが、
それは伏せておきましょう。
7月4日(金)は、
ピッコロ、フルート × 4
オーボエ × 1
バスーン × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 8
アルト・クラリネット × 1(B♭クラリネット持替)
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 2
トランペット、コルネット × 8
ホルン × 5
トロンボーン × 6
ユーフォニアム × 3(ストリング・ベース持替)
テューバ × 4
パーカッション × 4
そして私の計53人で合奏しました。
私がスタジオに到着したとき。
その前に停まっていた救急車に、
ストレッチャーに横たわった患者さんが運び込まれるところにたまたま遭遇しました。
熱中症とお見受けしましたが、
違う原因かも知れません。
信じられないような暑さが続いていますが、
なんとか私たちの中から体調不良で倒れる人がいないようにしたいものです。
本番二日前ともなりますと、
もはや私にできることは無事な本番を祈ることのみです。
6月29日(日)は、
西文化会館ウエスティの創造活動室をお借りして、
本番一週間前の練習でした。
ピッコロ、フルート × 3
オーボエ × 1
バスーン × 1
E♭クラリネット × 1
B♭クラリネット × 10
アルト・クラリネット × 1(B♭クラリネット持替)
バス・クラリネット × 1
アルト・サックス × 2
テナー・サックス × 1
バリトン・サックス × 1
トランペット、コルネット × 7
ホルン × 5
トロンボーン × 5
ユーフォニアム × 3(ストリング・ベース持替)
テューバ × 3
パーカッション × 4
そして私の計50人が参加できました。
参加できなかった方々、
いろいろと変更を加えたところがありますので、
横の連絡よろしくお願いします。
いつものように小返しして、
全曲通して、
オープニング・パフォーマンスのお披露目もあって、
いわゆる「練習」は終了しました。
次の金曜日は、
確かに練習と言えば練習ですが、
各曲を一回ずつ通す時間しかありませんので、
確認の場と言った方がよいでしょう。
当日のゲネプロは、
もちろん私たちの最終確認も兼ねていますが、
会館サイドの調整のために一通り通すというのが主眼。
あとは楽員の皆さんがどれだけアンテナを張ることができるかにかかっています。
※※※
話は全く変わりますが、
日曜練習の翌日、
6月30日(月)朝イチの体重は、
前回同様0.7キロ減っていました。
いつものように日曜の昼食は軽めでしたが、
練習後の夕食は出町商店街まで焼肉を食べに行きました。
それでも0.7減です。
消耗するのですな。
それでも、
火曜・水曜と時が経つと元に戻っていくのでしょう、
きっといつも通りに。
そして本番での消耗、
今回はどれくらいでしょうか?
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